これから起業しようとしている人に贈る10のコト
これから起業しようとしている人に贈る10のコト
私は今の会社で2社目の起業になります。
前回は他人の資金で大所帯を立ち上げ、今回は自己資金で小規模な立ち上げです。
そんな私の所に最近は税理士・社労士・弁護士などを紹介して欲しい。資金の調達方法を教えて欲しい・・・などご相談が増えてきました。
そこで起業に必要なコトを10か条にまとめました。
これから起業したい!でもちょっと不安・・・みたいな人は参考にしてください。
①登記する本社住所を決めよう
まずは登記するオフィスを決めましょう。これが無いと会社にならないので必達です。
レンタルオフィスで登記OKのところもありますし、自己所有ならとりあえず自宅にして後で移してもいいでしょう。
前回の場合は札幌を本社にしましたが代表取締役の現住所と本社登記住所の都道府県が異なると後述する、銀行口座設立などで不便な事が発生するので、この点は合わせておいた方がよいでしょう。
②会社の登記手続き
今は便利な時代で「会社設立」などで検索すると24万円程度で株式会社の設立代行をやってくれるところも多数あります。
今回は友人の司法書士に書類の準備をお願いしたのですが、印紙代などは削減できないので丸投げするのと、まあり変わりませんでした。
後述しますが、ここは数万ケチって慣れない書類に時間を費やすよりも丸投げしてさっさと作ってしまった方が良いでしょう。
③資本金
1円以上ならいくらでも良いのですが、実際にこの金額しか運転資金が無かったら数秒で潰れるでしょう。
ただ1,000万以上にしてしまうと消費税の免税資格を失ってしまうので、上場企業の連結小会社などで無いのであれば、ここは数百万の範囲にしておいた方が良いでしょう。
④オフィス
資金の状態や規模にもよりますが、無くても何とかなります。(※登記住所は必要です。)
知人の一人社長は神出鬼没でカフェで仕事してたかと思いきや、次の日には四国の海辺にいるなんて人もいます。
都内のレンタルオフィスでも月2~3万程度でありますし、郵便だけ受け取れればいいやって人はもっと安いプランもあるはずです。
私の場合、前回は最初に雇用する社員が多かったので、いきなりこキレイなオフィスを借りましたが、今回は自己資金も乏しく社員もいなかったので、友人のオフィスの端っこにデスクを置いて開業しました。もうすぐこの場所は卒業すると思いますが、今度は自分が誰かに場所を提供できるようにしたいと思います。
⑤銀行
口座が無くては、せっかく売り上げを作っても振り込む先がありません。
現金売上にして後で回収に行くとかいつの時代の番頭だって話なので口座は作りましょう。
いまはネット専用バンクなどがあるのでジャパンネット銀行や楽天銀行は審査も早くスムーズに作る事ができます。
ジャパンネット銀行の場合は会社のWebサイトが無ければ審査が進まないので、ペラ1枚で良いので先に作成しておきましょう。
しかし、やはり三井住友やMUFJなど大手都銀で作りたいでしょうが、現在すごくハードルが高いです。
都銀に限らず信用金庫なども脱税や犯罪などの不正に使われる事を恐れて、審査に凄く時間が掛かるのです。
前回の設立時であった5年前はすんなり口座開設できたのですが、今回は凄く苦戦しました。
理由はいくつかあるのですが、以下の点は引っかかったようです。
・代表取締役(私)の居住が札幌で本社が東京登記のため
・友人のオフィスを間借りしており、そのビルと友人の間では又貸ししていけないとおう条項があるため
・完全に自己資金で資金流動がないため
こらの事項に当てはまる場合、都銀の開設は難しくなると思ってください。
審査が厳しくなったのもこの1〜2年と言う事です。
⑥税理士
月額1万〜5万ぐらいで依頼する事ができます。決算月に別途20~30万程度掛かる場合もありますので注意しましょう。
料金が高い税理士さんには高い理由がありますし、安い税理士さんには安い理由があります。
今の税理士さんは料金は高い方だと思いますが、非常に満足しています。
前回場合の税理士さんも料金は安いですが、安いなりにパフォーマンスは良いので友人に紹介したりと活用させてもらっています。
特に我々のような若い経営者の場合は、財務にアドバイスをくれるレベルの方が良いと思いますので、いろんな税理士と会って決めましょう。
⑦社労士
月額5千円〜3万ぐらいで対応してくれます。
社員が多いのであれば絶対依頼すべきでしょう。
私の場合、今回社員はいなかったのですが迷わず依頼しました。
なぜかと言うとここで月額1万円ケチるよりも、1万円以上稼ぐ事に目を向けたかったからです。
慣れない事で時間を浪費し、ストレスを溜めるよりも任せてしまった方が良いと判断しました。
しかし社員が少ないのであれば、これも経験と楽しみ社会保険庁へ行ってみるのもまた一考かと思います。
⑧パートナー
これは凄く大事な事です。
前回の場合はファウンダーは私を含めて4人もおり、2年後に新規役員が新たに2人加入しました。
これは難しい選択なのですが、普通は役員や相談役など責任あるポジションの人間が多ければ、多い程エネルギーが発揮される可能性が高いのですが、一方で船頭が多いと船が沈むという欠点もあります。
そのため、意見の集約が難しくベンチャーの割には意思決定に時間を要する事もあったり、そもそも意見の違いから取締役会が機能しなくなるなどの欠点がありました。
一方、今回は私ひとりしかいないので、意思決定は早く「やる」「やらない」は0.1秒で決まります。
もちろん新規事業やリスクがある場合信頼している経営者や顧問に相談する事もありますが、そこで得られる意見は対して耳に残らない事が多いです。
これは別の機会に記述しましょう。
⑨目標は大雑把に。
人生と同じで計画的に行く訳ありません。それは良い事も悪い事もです。
なので1円単位で目標を決めるのでなく、大体1年後にこうなっていたら良いなあ、、じゃあ3年後は、、じゃあ10年後は、、というように
大雑把に目標を決めて進みましょう。
そうしないと、私の場合は単月の目標に届かなかった時点でモチベーションが低下してしまい。やってられなくなる恐れがあるのでこのようにしました。
⑩最後に・・金を稼ごう
最初の1~2年はモチベーションが全てだから、とりあえず収益が無いと凹みます。
キャッシュを生み出す仕事はなるべく断らずに、どうやったら効果を生み出せる考えつつ、本当にやりたい事業とのバランスを模索して
進めて行きましょう。
大体こんな感じです。起業自体は簡単ですが継続して行く事が難しいのが現実です。
事実、私も以前の会社は5年持たずにドロップアウトしてしまったので人の事はとやかく言えません。
しかし失敗もして来た分、それなりのアドバイスは出来るつもりです。
何かあれば相談に乗りますのでご連絡ください。
今日はこの辺で。