ネットベンチャーにおける人材採用の難しさと過ちを繰り返す理由について
こんにちは、山中もとおです。
最近は採用に関して悩んでいる経営者が多くこの話題にしてみました。
社員が20人を超えるあたりで採用の壁にぶつかる事が多いと思います。
特に私の周りはいわゆるネット代理店が多いので企業としても独自の差別化が難しいの採用は特に大変でしょう。
最初は元々の知り合いや近親者のみで立ち上げた会社でも、それ以上人員を拡大するとなれば、求人媒体に広告を出して募集に面接をして・・・という普通の企業が普通にやってる流れに組み込まれてしまします。
そこにはベンチャーも大手も垣根はなく、求職者はフラットな状態で面接に挑むワケです。
そうすると、求職者の方が選べる立場なので時間とお金を掛けても思うようには採用できません。
リーマンショック前後にリクナビでいくらでも採用できたあの感覚が抜け切れていない経営陣はここで苦戦しているように思います。
もちろん「あの頃とは時代が違う」と一言で片付ける事もできますが、根本的にはネット業界自体が成熟しており、志望者が少ないというよりも、選択肢が広がり過ぎている事がひとつの要因です。
私がこの業界に足を踏み入れた約10年前はネット業界内の選択肢といえば下記の3つぐらいでした。
・アフィリエイトASPを含むネット広告代理店
・ポータルサイトや人材系のメディア
・Webサイト制作会社
メディアといっても当時はプロバイダ系のポータルサイトやリクルート系の人材派遣サイトなどが幅を利かせている時代でしたので、唯一mixiさんとかGYAOさんなどが非常に珍しい時代でした。
ところが今は業界マップを作るのが大変なぐらい様々な業種が溢れており、わざわざ代理店を志望する人は少ないでしょう。
周りを見ていると優秀な人材ほど定着して転職活動しないですし、そうじゃない人材ほど2~3年で転職しているように思います。
募集する側も他社との差別化を図らねば、定着するような優秀な社員を雇用するのは難しくなる一方でしょう。
今日はこの辺で。