コンサルタントのマネージメント①

 

~部活のキャプテンと会社におけるマネージメントの違い~

 

よく、若手の営業社員がマネージャーに昇格した後に

ありがちなパターンなのですが、部活のキャプテンと

勘違いしとにかく叱咤してチームの数字を上げ

チームを纏めようとする場合があります。

 

 

かく言う私も初めてマネージャーを命じられた時は

同じ感覚で考えていました。

 

 

しかし現実は違ったのです。

 

 

ゴリゴリの営業系の会社であれば

「上司が怖いからやる」ぐらいの方が良いケースも

確かにあるのですが、そのような組織は長続きしません。

 

当時マネージャーに昇格しばかりの自分はWebへの

知識も乏しくHTMLも読めないレベルでした。

 

決して特別な能力があった訳ではなく単純に仕事に

割ける時間が多かったので営業プレイヤーとして

成績が良くそのままマネージャーになったのです。

 

当然独身でお付き合いしている女性もおらず

友人も少なく仕事以外やる事のない人間だったのです。

 

だからライフタイムの大部分を仕事に使う事ができたのです。

 

そのため部下であるメンバーにも仕事に情熱を

燃やして短期間でマネージャーに昇格してもらいたい。

愛社精神を持って取り組んでもらいたい。

とにかくゴタゴタ言わず仕事しろと言い続けていました。

 

しかしそれは大きな間違いだったのです。

 

まず最初の勘違いは「なめられちゃいけない」

という思いが強くとにかくメンバーに対して

強く当たってしました。

 

しかし、それによりメンバーは私とは

なるべく会話しないようになってしまうのです。

 

その中でコミュニケーションロスが生まれ

もったいないミスが生まれてしまうのです。

 

当然、部下がミスをすると罵倒し、罵倒するから

敬遠され敬遠されるからコミュニケーションロスが

生まれそしてまたミスが生まれる。

 

この悪循環が続いて行くのです。

 

もうチームとして崩壊寸前でした。

 

 

ここで私は部活と会社の違に気付くのでした。

 

 

部活というのは実に単純な縦組織です。

 

例えば高校の野球部であれば

「甲子園を目指す!」という大目標が

あるため、このベクトルから少しでも

ずれる人や緩慢なプレーを行った人間には

正義を振りかざして、めちゃくちゃ罵倒しても

許されるし部員もそれに従うでしょう。

 

しかし、会社組織というのはいろんな価値感を

持った人間の集合体なのです。

 

既婚者も入れば子供の親もいる。

当然、趣味が生き甲斐で仕事の優先順位は

2位以下という人もいるのです。

 

そんな社員はいらないという会社もあるでしょうが

そのような考えで長続きしている組織を見た事がありません。

 

特に人材の育成が重要となるSEMのコンサル会社であれば

時間を掛けて育成する事が命題ですからそこの判断を

間違えると採用を始めとするコストがすべて無駄になってしまいます。

 

私はそれを理解せずにまるで

童話「北風と太陽」の北風のごとく力でねじ伏せようとして

危うく組織をつぶしてしまうところでした。

 

ではそこから考えを改め、どのようにして組織を立て直したのかは

また次回。

 

今日はこの辺で。

著者プロフィール

山中もとお

2006年8月 株式会社フルスピード入社SEMを中心としたコンサルティング業務に従事。 2009年10月東京から札幌に移住してインターネット広告代理店設立に参画し取締役就任。 設立4年で20億の売り上げを達成! 北海道からIT業界を盛り上げるために奔走中。

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山中もとお