年功序列メリットとデメリットについて~前編~
年功序列って実は良い制度なのかもしれないって、最近思いまして今回はこのテーマで書いてみようと思います。
前編の今回は年功序列を肯定した内容について記載します。
私はこれまでベンチャー企業でしか働いた事がありません。
従って昔は年功序列なんて言葉は大嫌いでしたし、古くさいイメージしかありませんでした。
ベンチャーであれば成果主義は当たり前ですので、年功序列なんて言葉は皆無で実際に私もこれまで、役職上、先輩や年上の人より上席に位置する事も多々ございましたし、それが当たり前だと思っていました。
だからといって特別に優越感に浸る事も無かったですが、それこそがベンチャーの醍醐味だと思っていました。
しかし、最近はこの考えこそ視野の狭い考え方なんだと認識しています。
それにはあるエピソードがあります。
前々職のベンチャーIT系の会社の時、別のチームでヒラ社員でお子さんも持っている社員さんがいました。
彼のお子さんが突然、体調が悪くなりお子さんを病院に連れて行ってから会社に行くので遅刻すると連絡が入ったのです。
そんな時、そのチームのマネージャーさんは憤慨し、「子供の体調と仕事とどっちが大事なんだ」
だと言って叱りつけてました。
彼より年下で独身だったそのマネージャーは子供がいる家庭の事情が分からなかったのでしょう。
その後、そのマネージャーさんと社員さんの関係はギクシャクして半年後、その社員さんは退職してしまいました。
小さい子供であれば、突然体調が悪くなるのは当たり前な事で、それを奥さんに丸投げしていたら家庭内で今度は揉めてしますでしょう。
要領の良い人なら仕事も家庭も両立できるのでしょうが、中々うまく行かないでしょう。
これがもっと年配で子育ての経験がある人なら「ウチの子供も昔は良く熱出したりしてたな~」という事になり理解を得れるケースもあるのですが、若いマネージャーだと家庭内のゴタゴタを経験した事がないので、そういう所帯持ちの人の気持ちをケアする事ができないのです。
若いくて売り上げ目標を達成し、経営陣に気に入られたという実績だけで出世させるとこのような弊害も出て来ます。
どベンチャー企業のうちはこういった犠牲も仕方ないと思いますが、ベンチャーもいずれはそれを脱却しなければならない日が来ます。
それを踏まえて組織をつくるべきでしょう。
次回は年功序列を無視しても、上手く組織を回す秘訣について記載します。