営業マンとエンジニアのコミュニケーション〜前編〜
SEM関係の話が多かったので、今回は趣向を変えて営業マンとエンジニアのコミュニケーション術について記載します。
まず、営業マンとエンジニアは大抵揉めます。これはもうどうしようもない宿命です。
一番の原因は工数計算という営業マンにあまり理解できないワードによってエンジニアの勤務内容が管理されているからです。
若手のIT系のバリバリ営業マンの頭の中には「工数」なんて言葉な無い。私も24歳ぐらいのころはそうでした。
なぜならどんな手間や時間の掛かる仕事でも徹夜&休日返上でやれば良いからです。
しかしそういう価値観しかない営業マン&マネージャーは必ずと言っていいほどエンジニアと揉めます。
彼らは自分が一日に開発やデバックに費やせる能力を換算して1日分の仕事量を換算して、いくらという計算で動いているのでそれ以上の物理的にそれ以上の仕事は出来ないのです
それを理解できない営業マンは「ウダウダ言ってないで徹夜でやれよ」という話になりこれで揉める。
エンジニアだってもちろん徹夜でやるのですが1日で開発に費やせる工数には限界があり、それを無視して見積もりや納期を設定していたら、そもそも商売にならないでしょう。
これがプログラムの開発とか、Webサイトの作成なのでピンと来ないかもしれないけど、工務店に頼んで家の建築や補修工事を依頼するのと何ら変わらないです。
この外壁を3日で補修してと言われたら、じゃあ10人でやって3日掛かりますね結果30人/日なのでこの金額ですよとなる訳です。
そこで前述の営業側の主張を通してムリクリ案件を受注してきても、エンジニアは「私ひとりでやっているので無理です。人員追加するか納期を交渉してください」となり一方で営業は「ウダウダ言ってないで徹夜しろ、俺も提案書を徹夜で書く事はしょっちゅうだ」という意味不明な理屈を通し揉める訳です。
これを防ぐためには、営業マンも一度プログラムやサイト制作の研修を受けて実際にどういう作業を行うのか勉強した方が良いでしょうし、プログラマーも商談の場に足を運ぶ事で現場の温度感を感じる事ができるでしょう。
この職種が揉める要素は他にもあります、それはプログラマーの得意ジャンルを把握していない場合に起りこえるのです。
それは後編に記載しましょう。
今日はこの辺で。