Webメディアの運営が上手く行かない理由
こんにちは山中もとおです。
以前から、Webの広告代理店を本業とする会社さんが、サイドビジネスでメディアを立ち上げては失敗するというパターンをたくさん見てきました。
その一方で、ぶっちぎりで成功しているアフィリエイターやメディア運営を中心とした企業が存在しているのも事実です。
どうやったら成功するか?という事をここで記載するのはノウハウを抱えている、前者の企業さんたちに申し訳ないので、ここではあえて失敗する例を紹介します。
いったい、これらの違いは何なのか?先人たちの失敗からその傾向をまとめてみました。
・失敗するケース1
SEO・リスティングによる集客に頼りすぎ
Web系代理店はSEOやリスティング、アフィリエイトなどを他の企業に提案する事が得意なのですが、いざ自分たちのためにそれを活用すると上手くいかないケースが多いです。
それはなぜか?
そもそも、その会社にSEOやリスティングのノウハウが無いからなんですね。
ノウハウが無ければ、じゃあどうやって代理店としてサービスを販売しているの?と思うでしょう。
大半のマーケッターと呼ばれる業種の人々は、すでにお気づきだと思いますが、SEOというサービスを販売している多くの会社は自社内にノウハウを抱えている訳ではなく、受注だけして運用は他の会社に委託しているのです。
リスティング広告についても同様の事が言えます、受注だけして実際は別の組織へ運用を丸投げ~なんて事は往々にして存在している事なのです。
そんなレベルの代理店がメディアの運営を行っても成功する確率は低いのです。
検索エンジン経由の流入を中心としている企業のセオリーとしては、SEOで上がればPVが増えて、売り上げも増加するという皮算用でメディアを立ち上げますが、大概ノウハウがないので上がりません、一瞬上がったところでBigワードを長期間維持するのは難しいでしょう。
上手く行く企業は大概このノウハウを社内で抱えている場合に限ります。
仮に上位表示されても、動線の設計が甘ければ収益を得る事は不可能です。それが2つめのお話です。
・失敗するケース2
アクセス解析ができていない
社内にWebマスターと呼ばれるような、解析担当がいれば良いのですが、通常のWeb広告代理店にはこのクラスの人員が在籍していません。
なぜなら、Web広告代理店は営業して収益を得ることが、第一条件なので、例え優秀でもバックオフィス側の人員育成と、その待遇改善ができていないケースが多いです。
稀に上手くいっている企業さんの場合は経営のTOPレベルの方が、この職務を兼任しているケースが多いです。
この場合はメディア運営が多少上手く行かなくとも、社内でバッシングを浴びすに押し通して、プロジェクトを継続できるという利点もあります。
メディア責任者の立場が弱いと、売り上げ上がらない事への批判が高まり、嫌になってやめてしまいます。
最後にまとめると、SEOで上がれば儲かるでしょ!という神話はとっくに時代遅れであると言えます。
もちろん、超Bigワードで上位表示されれば、ある一定の収益を得る事は可能ですが、長期的に安定収益を継続する事は難しいでしょう。
Webメディアを立ち上げるのは簡単ですが、運営を長期間維持する事の方が遥かに大変です。
運営リソースを確保しない状態で立ち上げると、社内に兼務担当者が増え、責任の所在が曖昧になりやがてフェードアウトしていまう事に成り兼ねませんので、そのあたりは慎重に考えましょう。
今日はこの辺で。