SEMコンサルタントの育成法④

 

ここまでビジネスモデルを理解したうえでのワード考察方法を
記載してきました。

最終回の今回はSEOにて最終的に対策するワードを決定させるコツです。

良くあるケースとしてクライアントさんの希望だからという
理由で業界用語の対策を行う場合がございます。

不動産業界の事例で分かりやすいのはキーワードをひとつあげましょう。
例えば「戸建て」などはその事例に当てはまります。

「戸建て」というのは「一軒家」「一戸建て」の意味なのですが
一般的に不動産を探している人は「戸建て」と検索しないでしょう。

しかし、不動産業に携わっている人なら日常的に使用する
言葉ですので、最優先の対策ワードに考えてしまうケースがございます。

選択肢のひとつとしては良いと思いますが、果たして本当に
「一戸建て」の購入を考えているユーザーが検索しているのか
疑問を呈すべきでしょう。

その他では単純に、それが何なのかという意味を調べる用途の多いワードにも注意すべきでしょう。

例えば「乳酸菌」など成分や材料に関するワードがそれに該当します。
販売者側は自慢の材料や成分を盛り込んだ商材を販売するに
あたり、その材料(成分)名などの対策を希望する場合があるでしょう。

では仮に「乳酸菌」を対策キーワードとしましょう。

販売者の目線では「ようし乳酸菌をなんたらかんたらの
方法で取り入れたこの商品はすごいから是非、このワードで
集客したい」と一方的に考えるでしょう。

しかし消費者側の目線で考えると、そもそも「乳酸菌」とは何なのかという
事を調べるために検索しているユーザーが多く、健康食品などの商品の購入を
目当てにしているユーザーは少ないでしょう。

ですからいくら検索数が多くともこのワードで
上位表示してもその商品を購入する確率は低くなるでしょう。

もちろん、上記のように直接販売する事が目的ではなく
認知させるという事も含めた間接効果を狙って対策する事も
提案のひとつですので、クライアント側のニーズを考察し実際に
対策を行うワードを決定しましょう。

このようにして一方的な目線で対策ワードのチョイスを誤る
前に前述したリスティング広告などを駆使しキーワードマーケティングを
行いそのうえで対策ワードを決定しましょう。

一方的な考えに対して決めつけをせず疑問を浮かべてから
結論を出す事もコンサルタントとしての重要な役割です。

ここまで、SEM全体におけるおおまかな
キーワードに対する考え方を記載しました。

SEOとリスティング広告の両方を提案実施できる
コンサルティング会社ならではの手法ですので
参考にしてください。

今日はこの辺で。

著者プロフィール

山中もとお

2006年8月 株式会社フルスピード入社SEMを中心としたコンサルティング業務に従事。 2009年10月東京から札幌に移住してインターネット広告代理店設立に参画し取締役就任。 設立4年で20億の売り上げを達成! 北海道からIT業界を盛り上げるために奔走中。

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山中もとお